私の志(1/3)
『今のままで、ふるさとは本当に幸せになるのだろうか。』
財務省で残業に追われていたある夏の深夜、そんな思いが、ふと、私の頭に浮かんで離れなくなりました。
当時、私は財務省で地方向けの補助金や交付税を削減する仕事をしていました。いわゆる「三位一体改革」です。三位一体改革とは、補助金などを削減する代 わりに、税源を国から地方に移譲しようという改革です。地方の自主性や裁量性を拡大する方向性については賛同するところが多々あります。しかし、今、地方 では、不景気にあえぐ中小企業、後継者のいない農家が増えています。こうした現状を放置したまま、税金を徴収する権限だけを移譲しても、税収が伸びるはず もありません。地方大学に進学した大学生が、仕送りを打ち切る代わりにアルバイトを自由にしてもいいと親から言われたものの、働こうと思ったらアルバイト先がなかった、というようなものです。
地方の自立は必要です。しかし、自立に向けた方策を講じることなく、ただ単に財政支出を抑えるだけでは、地方経済はどんどん衰退してしまう、私は、そん な強い懸念を抱いたのです。政府も、今後、都市と地方の格差が拡大すると予想しています。例えば、2000年と2030年の域内GDPを比べたときに、東 京圏は10%以上経済規模が拡大する一方、人口10万人未満の地域は平均15%以上経済規模が縮小すると、経済産業省が発表しています。
地方出身の私にとって、ふるさと香川はもちろん、地方をこのまま放ってはおけない。これが、私が政治を志した原点なのです。
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